パーキンソン病の症状
通常、この病気は症状の出方に個人差がありますが、共通しているのは進行が徐々に現れることであり、脳疾患のように急激に発症するものではありません。長期間放置すると症状は悪化していきます。主な症状は以下のとおりです。
主な症状
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振戦(しんせん / Tremor)
手指、腕、脚に震えが生じ、動いていないときに起こります。自分の意思では制御できません。活動を始めると震えは軽減または消失し、筋肉痛を伴うこともあります。
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動作緩慢(どうさかんまん / Bradykinesia)
動作に時間がかかり、通常より遅くなるため、日常生活に支障をきたし、事故につながる可能性があります。
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歩行障害・姿勢異常(Postural instability)
最初は小刻みな歩行から始まり、次第に歩幅が広がり速くなり、急に止まることができなくなります。猫背や腕を振らない歩行、ロボットのような硬直した歩き方をする場合もあります。
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仮面様顔貌(Masking face)
無表情で、話す際に口角がわずかに上がる程度で、感情が乏しく見えます。
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発声障害
声が小さくなる、はっきり話せない、声がかすれる、早口で抑揚のない話し方になることがあります。唾液が口元に溜まりやすい場合もあります。
治療方法
パーキンソン病の治療は、症状を和らげ、生活の質を向上させることを目的としています。
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薬物療法
ドーパミンを補う薬を服用し、神経細胞の働きを助けます。病初期から中期に効果的で、医師が症状に応じて処方します。
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リハビリテーション(理学療法)
歩行・座位・起立・発声・バランス訓練などを行い、できるだけ通常に近い日常生活を維持します。
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脳深部刺激療法(Deep Brain Stimulation, DBS)
電極を脳内に埋め込み、異常な神経活動を抑制します。薬物治療に長期間頼って副作用が出た場合や、症状が中等度の患者に適用されます。
パーキンソン病患者のケア
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日常生活のサポート
動作が困難で転倒や事故のリスクがあるため、家族や介護者の支援が必要です。
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栄養管理と服薬管理
医師の指示に従ってバランスの良い食事と正確な服薬を行います。
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精神面のケア
患者は孤独感や不安から引きこもりがちになり、うつ状態になることもあります。家族が理解を示し、寄り添うことが大切です。
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リハビリの継続
バランス訓練や歩行練習を継続し、歩行が難しい場合は杖を使用します。
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寝たきり患者のケア
食事は小さな一口でゆっくり与え、誤嚥を防ぐことが重要です。また、2時間ごとに体位を変えて褥瘡(床ずれ)を予防します。
