大気汚染が心臓病に与える影響

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大気汚染が心臓病に与える影響
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Bangkok Hospital Chiang Mai

大気汚染にはガス成分と小さな粒子成分が含まれており、PM 2.5の微細粒子が健康全般に最も影響を与えることが研究で確認されています。

2015年のGlobal Burden of Diseaseの研究結果によれば、環境中のPM 2.5の暴露が毎年世界中で420万人の死亡の主な原因であると評価されています。また、最近の米国のメディケアシステムの人口データの分析では、短期間および長期間のPM 2.5の増加が死亡率の上昇と関連していると結論づけています。死因の大半は心血管疾患(Cardiovascular Disease)によるものです。

米国からの報告でも、PM 2.5が急性冠症候群(Acute Coronary Syndrome, ACS)の発症リスクの増加と関連していることが見られます。特に、既に冠動脈疾患(Coronary artery disease, CAD)を持つ人々に影響を与えています。さらに、PM 2.5は脳卒中(Stroke)による死亡と関連しており、特に高齢者と喫煙者のグループにおいて顕著です。また、心不全(Heart Failure, HF)のリスクを高めるとされています。

PM 2.5の汚染の影響を減らすためには、リスクのある人々は抗汚染マスクを着用し、自宅に空気清浄機を設置し、生活習慣を衛生的に調整する必要があります。また、医師の指示を正確かつ継続的に守ることが求められます。

 

参考文献:Journal of American College of Cardiology 2018;72 : 2054-70.

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