イギリスにおいて、最近大学生および高校生が亡くなるなど、髄膜炎の大規模な流行が報告されています。
本記事では、髄膜炎について「知っておくべきこと」と「取るべき対応」をご紹介します。
髄膜炎とは
髄膜炎とは、脳および脊髄を覆う膜(髄膜)と、その周囲の液体に起こる感染および炎症です。
原因により以下の種類に分けられます:
- ウイルス性髄膜炎
- 細菌性髄膜炎
- 真菌性髄膜炎
特に細菌性髄膜炎は命に関わる可能性があるため、原因の特定が非常に重要です。
リスク要因
髄膜炎の主なリスク要因は以下の通りです:
- ワクチン未接種
- 年齢要因
- ウイルス性:5歳未満の小児に多い
- 細菌性:20歳未満に多い
- 集団生活環境
(学生寮、軍施設、寄宿学校、保育施設など) - 免疫力が低下している方、妊娠中の方
注意すべき症状
初期症状はインフルエンザに似ていますが、以下の症状が現れた場合は注意が必要です:
- 発熱
- 強い頭痛
- 首のこわばり
- 嘔吐
- 意識の混乱
適切な治療が行われない場合、以下の重篤な合併症を引き起こす可能性があります:
- 脳障害
- 難聴
- けいれん
- 腎不全
- 死亡
診断には以下の検査が行われます:
- 血液培養検査
- 画像検査(CT‧MRI)
- 腰椎穿刺(スパイナルタップ)
治療方法
髄膜炎の治療は原因により異なります:
- 細菌性髄膜炎
- 点滴による抗生物質治療
- 必要に応じて脳の腫れを抑えるステロイドや抗けいれん薬を使用
- ウイルス性髄膜炎
- 安静、水分補給、解熱鎮痛薬による対症療法
- 場合によっては抗ウイルス薬を使用
- 真菌性髄膜炎
- 抗真菌薬による治療
予防について
髄膜炎はワクチン接種により予防が可能です。
特に髄膜炎菌ワクチン(MenACWY)は、発症予防および重症化のリスク低減に有効です。
推奨接種スケジュール:
- 11~12歳で初回接種
- 16歳で追加接種
ワクチン接種については、バンコク病院の感染症専門医までご相談ください。










