がんセンター (CANCER CENTER)
がんセンターでは、15歳以上のすべてのがん患者様に対して診療・治療を行っています。
がんが疑われる患者様への相談から始まり、一般的ながんのスクリーニング検査、血液疾患における骨髄検査を実施しています。さらに、化学療法や分子標的薬による治療、放射線治療、外科手術、緩和ケアなど、各分野の専門医による包括的な治療を提供します。治療前・治療中・治療後のすべての段階で専門的なチームが支援し、患者様の生活の質 (QOL) を向上させることを目指しています。
精密ながん検査
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X線撮影
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超音波検査 (Ultrasound)
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MRI検査
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CTスキャン
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適切な血液検査
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病理組織診断(生検)
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内視鏡検査 (Endoscopy)
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その他の適切な臨床検査
最適な治療計画
各分野の専門医と熟練した看護師が、患者様の身体的・精神的な状態を総合的に考慮し、最適な治療方針を提案します。がんコーディネーター看護師が患者様一人ひとりをサポートし、情報提供と相談を行います。
薬物療法
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化学療法 (Chemotherapy): がん細胞の増殖や分裂を抑える薬剤による治療。注射や点滴が主流ですが、経口薬もあり、利便性が向上しています。
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分子標的療法 (Targeted Therapy): がん細胞の増殖に関わるシグナルを阻害し、正常細胞への影響を最小限に抑えます。
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ホルモン療法 (Hormonal Therapy): ホルモン依存性のがん(乳がん、前立腺がんなど)の進行を抑える治療法。
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免疫療法 (Immunotherapy): 免疫細胞の働きを高め、がん細胞を攻撃する治療法。
薬物療法は以下の目的で使用されます:
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手術後の再発予防
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手術前の腫瘍縮小
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放射線治療との併用
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進行・転移がんの主治療
外科的治療
腫瘍が限局している場合、手術により根治が可能です。乳房温存手術 (Breast Conserving Surgery)、内視鏡下低侵襲手術 (MIS) など、身体への負担を軽減する高度な手術も行っています。専門外科医と多職種チームによる周術期管理により、回復を早め、合併症を減らすことが可能です。
インターベンショナルラジオロジーによる治療
専門の放射線科医が、マイクロ波や高周波、経動脈的化学塞栓術 (TACE) を用いて腫瘍への血流を遮断し、腫瘍を死滅させます。特に肝細胞がん治療に有効です。
緩和ケア
身体的・精神的苦痛を和らげるケアを提供し、患者様とご家族が病気を理解し、最適な生活設計を行えるようサポートします。
専門病棟での24時間体制
がん看護専門チームが24時間体制で患者様をサポートし、安心して療養できる環境を整えています。
