精神健康クリニック
健康は心の健康から始まります。バンコク・ラチャシマ病院の精神健康クリニックは、**Recovery Oriented Services(ROS)**の理念に基づき、診断・治療・リハビリテーションを行っています。多様な治療方法や活動を通じて、患者が自分自身の価値を認識し、それぞれのニーズや能力に応じた治療に積極的に参加できるよう支援しています。心と体の健康をバランスよく保つことを目指しています。
あなたの身近にいませんか?
現在、タイ人の5人に1人が心の悩みを抱えており、どこに相談すべきか分からない状況です。例えば:
-
うつ病、不安障害、双極性障害に苦しんでいる人
-
アルコールや薬物で問題を解決しようとしている人
-
病気と闘うために励ましを必要としている人
-
自分の価値に疑問を持ち、人生の幸せや成功を探している人
-
失望やストレス、関係の破綻に直面している人
うつ病(Depression)
うつ病は感情の障害であり、思考・感情・行動に影響を及ぼします。気分の落ち込み、興味や喜びの喪失、無力感、絶望感が続き、日常生活に大きな支障をきたします。単なる「気分の落ち込み」ではなく、適切な治療が必要です。
主な症状
-
悲しみ、気分の落ち込み、イライラ、不安
-
興味や楽しみの喪失
-
食欲や体重の変化
-
不眠または過眠
-
自責感、無価値感、絶望感
-
集中力の低下、記憶力の低下
-
疲労、倦怠感
-
死について繰り返し考える、自殺願望
➡️ 2週間以上、5つ以上の症状が続く場合は「うつ病」の可能性があります。
治療法
-
薬物療法:脳内化学物質のバランスを調整する抗うつ薬
-
精神療法(カウンセリング):原因の理解、認知行動療法、問題解決支援
不安障害(Anxiety Disorders)
仕事・学業・対人関係など日常生活に強い影響を与えます。放置すると心身に深刻な悪影響を及ぼします。
主なタイプ
-
全般性不安障害:日常的な事柄への過剰な不安
-
強迫性障害(OCD):同じ行動や思考を繰り返す
-
パニック障害:理由なく強い恐怖・動悸・めまい
-
心的外傷後ストレス障害(PTSD):過去のトラウマ体験による恐怖・過敏反応
-
特定の恐怖症:血液・動物など特定の対象への極端な恐怖
治療法
-
薬物療法
-
精神療法(認知行動療法など)
-
リラクゼーション、瞑想、思考の転換
双極性障害(Bipolar Disorder)
感情の波が大きく変動し、うつ状態と**躁状態(気分の高揚やイライラ)**を繰り返します。
躁状態の症状
-
自信過剰、誇大妄想
-
睡眠時間の減少
-
多弁、考えが止まらない
-
注意散漫、衝動的行動(浪費・性的逸脱など)
うつ状態の症状
-
気分の落ち込み
-
興味や喜びの喪失
-
睡眠・食欲の異常
-
無力感、絶望感
-
自殺念慮
治療法
-
薬物療法(気分安定薬など)
-
精神療法
-
電気けいれん療法(必要な場合)
不眠症(Insomnia)
30〜35%の成人に見られる一般的な問題。特に高齢者や慢性疾患を持つ人に多く見られます。
症状
-
入眠困難・中途覚醒
-
日中の疲労・集中力低下
-
イライラ・不安
-
生活の質や仕事効率の低下
主な原因
-
ストレス
-
身体疾患(痛み・胃食道逆流症など)
-
精神疾患(うつ病・不安障害など)
-
薬やカフェイン・アルコール・ニコチン
-
環境要因(騒音・光・温度)
-
シフト勤務
治療法
-
非薬物療法:睡眠衛生の改善(規則正しい生活・寝室環境の最適化)
-
薬物療法:必要に応じて医師が処方
