最近、Journal of the American Heart Associationに発表された研究は、インフルエンザが私たちが思っている以上に心臓に危険だと確認しています。インフルエンザウイルスが体内に入ると、心臓と血管がより激しく働かざるを得ず、体内で炎症が起こる際には白血球が生成され、その部位に送られてウイルスと戦う準備がなされます。このウイルスとの闘いには、血栓症の症状が生じ、血圧が上昇する結果として、血液の流れが悪くなり、脳と心臓への血流が不十分になるのです。
- インフルエンザが流行している間に心疾患による死亡率が急上昇する
- インフルエンザは心不全リスクを10倍に増加させる可能性がある
- すべての年齢層がインフルエンザの影響を受けますが、リスクの程度は異なります
- インフルエンザワクチンはインフルエンザによる心不全リスクを45%減少させることができます
- 医師や看護師から直接ワクチン接種をすすめられると、インフルエンザワクチン接種を受け入れる人数は14倍に増加する
情報提供元への感謝: https://world-heart-federation.org/
インフルエンザウイルスが毎年「変異」することはよく知られていますが、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は 心血管疾患患者が定期的にインフルエンザワクチンを受けるべきと発表しています。なぜなら、インフルエンザワクチンを毎年接種しない心臓病患者は、接種済みの人よりも死亡率が高いとする多くのデータが存在するからです。インフルエンザワクチンの接種は、年間インフルエンザ予防を超えて体に好影響を及ぼします。 健康な人が心血管疾患から遠ざかるためには、日常生活の中で運動の励行 健康的な食事 体重と血圧の管理、血糖値の定期的な測定、喫煙・ストレスの回避、十分な睡眠を心がけ、特にリスクがあるグループには定期的にインフルエンザワクチンを受けることが勧められます。
リスクを持ち毎年インフルエンザワクチンを受けるべき人々
- 7つの慢性疾患(慢性閉塞性肺疾患、喘息、心臓疾患、脳血管疾患、腎不全、化学療法中のがん患者、糖尿病)を持つ人
- 65歳以上の高齢者
- 肥満(体重が100キログラム以上またはBMIが35 kg/m²を超える)
- 妊婦(4か月以上の妊娠期間)
- 6か月から2歳の子供



