本日、バンコク病院本院(Bangkok Hospital Headquarters)は、日本の医療法人徳洲会(Tokushukai Medical Corporation)と、正式に医療分野および人材育成に関する協力関係の覚書を締結いたしました。
本協力の目的は、タイと日本の両国における医療サービスの質の向上、医療知識の共有、そして医療人材の能力開発にあります。
今回の提携は、タイ最大の民間病院ネットワークを運営するバンコク・ドゥシット・メディカル・サービス(BDMS)傘下のバンコク病院と、日本最大の民間医療グループである徳洲会との戦略的連携です。
この協力により、国際的な医療サービスとイノベーションの推進が期待されています。
主な内容としては、学術的知識の交換、医療従事者のトレーニング、症例研究の発表、臨床デモンストレーション、遠隔医療(Telemedicine)によるカンファレンス、国際医療セミナーの共催などが含まれます。
これにより両国の国民に対して高品質で包括的かつ持続可能な医療提供を目指します。
バンコク病院グループ1のCEO兼本院院長であるメティニー・マイペン医師は次のように述べています。
「この協力は、両国の医療サービスの質の向上において重要な一歩であり、診療経験や知識の共有を通じて、より高水準の医療サービスを患者の皆様に提供できるようになります。特に海外赴任者など、渡航を伴う患者にとって、帰国や海外滞在時の診断・治療・フォローアップまでを包括的にサポートする仕組みを構築し、地域および国際的な医療分野に持続可能な貢献を果たします。」
続いて医療法人徳洲会の東上震一理事長は、
「このたび、バンコク病院と連携できることを大変光栄に思います。私たちは、創設者の理念である『生命だけは平等だ』のもと、『いつでも、どこでも、誰にでも最良の医療を』という信念で、日本国内に83の病院を展開し、最新技術を用いた高品質な医療提供に取り組んでまいりました。今回の協力を通じて、両国の強固なネットワークを活用し、資源を最大限に活かすことで、両国の患者に対して最良の医療を提供できると確信しています。」
また、駐タイ日本国特命全権大使、大鷹正人殿は、次のように祝意を述べました。
「このたびの連携は、タイと日本の友好関係の強さを示すものであり、非常に意義深い成果です。現在タイには約8万人の在留邦人が暮らしており、その多くがBDMSグループの医療サービスを利用しています。本提携は、医療の質の向上と、日タイ間の医療知識・資源の効果的な交換を促進するものです。」
本覚書の署名は、国際医療協力の新たな出発点であると同時に、長年にわたるタイと日本の深い友好関係の象徴でもあります。
両国の国民に対して、真に質の高い医療を届けるという共通の目的のもと、今後も協力が進められていく予定です。
2025年5月20日









